北海道大学法学部 2年次編入
概要 |
■ 出願資格 |
■ 志願者数と合格者数 |
他大学の在学生・中途退学者、大学・短期大学・高等専門学校・専修学校専門課程の卒業生(卒業見込みを含む) |
志願者 合格者 競争倍率
令和4年度 120名 10名 12倍
令和3年度 119名 10名 11.9倍
令和2年度 112名 10名 11.2倍
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■ 試験科目と試験日 |
■ 志望理由書と面接 |
試験科目 小論文と英語
試験日 例年11月初旬 |
志望理由書 北海道大学法学部の編入を希望する理由を具体的
に述べる。字数指定はない。
面接 なし
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北海道大学法学部 2年次編入
英語 |
■ 概要 |
■ 内容 |
北大法学部2年次編入の英語は、3年次編入の問題と共通。
長文が2題出題される。
1題の字数は400〜1000字程度。試験時間は120分。
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通常、1題は法律系の文、もう1題は政治系の文。一般的な内容の文が一時出題されたことがあるが、近年は出題されていない。
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■ 設問の種類 |
■ 必要な単語・熟語・文法 |
記述式の和訳と説明問題が基本。和訳に60%〜80%が配点される。
◆ 和訳 「大体こんな意味」では合格点に届かない。
単語・熟語・文構造を理解した正確な和訳が
必要。
◆ 説明問題 英文を正確に読めて、説明問題の解答
ルールを知っていれば解けるが、むずかしい。
◆ その他 単語の穴埋め問題や並べ替えの英作文が
出題されたこともある
*令和6年度の和訳と説明問題についてはnoteの解説参照。
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● 単語・熟語
大学受験用の単語と熟語(北大受験と同じ程度)のほか、
法律・政治・社会思想・社会科学系の単語が必要。
● 文法
主要な文法項目について基本知識が必要。
5文型の判定、不定詞・分詞・動名詞の用法、接続詞と関
係詞など。
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■出題例―和訳問題(令和6年度) |
■ 必要な単語・熟語 |
「アメリカ市民の陰謀論者に対する態度」についてのワシントンポストの記事から出題された和訳4題のうちの1題。
Nevertheless, for the department to officially acknowledge that we cannot
explain what these objects are or how they move breaks a long-running taboo
on taking UFOs seriously.
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Nevertheless それにもかかわらず /department 省(ここでは米国の国防総省のこと) /officially 公式に /object 物体 /long-running 長く続いている /taboo タブー /on 〜について(の) /take
O seriously Oを真剣に考える /UFO 未確認飛行物体
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■ 必要な文法事項 |
■ 解答―主語を見つける |
◆ 不定詞の名詞用法 「〜すること」
◆ 分離不定詞 不定詞を修飾する副詞がtoと原形の間に
入った形
◆ 不定詞の主語 to doの前にfor…という形で置かれる
◆ 文型の把握 S、V、O、Cを正確に把握する
◆ thatの判別 接続詞thatと関係代名詞thatを見分ける
◆ そのほか orのつなぎ方、動名詞の訳し方
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● for the department to officially acknowledge that...
主語のついた名詞用法の分離不定詞で文のS。
the departmentがacknoledgeの意味上の主語。
thatは接続詞でacknowledgeの目的節になるので
「同省が...と[いうことを]公式に認めることは」
● we cannot explain what these objects are
or
how they move
orのつなぎ方に注意して、
「われわれは、〈それらの物体が何か、あるいはそれら
がどのように動くか〉 を説明することはできない」
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■ 解答―述語動詞、目的語を見つける |
■ 和訳例―まとめる |
● breaks a long-running taboo
breaks がV、 taboo がOなので、
「長く続いているタブーを打ち破る」 となる。
● on taking UFOs seriously
tabooを修飾する前置詞句。
「未確認飛行物体を真剣に考えることについての」
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「それにもかかわらず、同省が.、われわれはそれらの物体が何か、あるいはそれらがどのように動くかを説明することはできないと公式に認めることは、未確認飛行物体を真剣に考えることについての長く続いているタブーを打ち破るものだ。」
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北海道大学法学部 2年次編入
小論文 |
■ 概要 |
■ 内容 |
A4用紙2〜4ページの課題文が2題出題される。
解答時間は120分。
文字数が指定される場合もある。
指定がない場合は、800字程度にまとめる。 |
多くの場合、法学や政治学に関係するテーマが出題される。
専門論文や専門書の一節が用いられることもある。
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■ 設問の種類 |
■ 必要な知識 |
論述式で、課題文の内容を説明させたり、課題文のテーマについて自分の意見を述べさせる。 |
◆ 法学・政治学の基礎的な知識
◆ 社会科学一般・時事的問題についての知識
専門的な知識は必要ないが、課題文を素早く読んで正確に理解し論述するために、前提となる基本的な知識をもっていたほうが明らかに有利。
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■ 必要な日本語の運用能力 |
■出題例―小論文(令和4年度 第2問) |
小論文試験で測られる力は
◆ 「硬い文章」を読んで正確に理解する読解力
◆ その内容について吟味し自分の見解を形作る分析力
◆ それを文章で表現する表現力
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災害の被災者の氏名公表と個人情報保護法との関係について、
(1)宮下紘「プライバシーという権利」(3000字)
(2)北海道新聞2021年8月31日の記事(1000字)
を読み、つぎの2問に答える。
問1 (1)の文にある「過剰反応」について150字以内
で説明する。
問2 (2)の文の北海道の方針について400字で意見を
述べる。
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北海道大学法学部 2年次編入
志望理由書 |
■ 概要 |
■ 志望理由書を書く際の注意点 |
募集要項には「編入学を希望する理由を具体的に記入すること」と記載されているだけだが、単に北海道大学法学部に編入したいという気持ちを書くだけでは、独りよがりの「お気持ち表明」になってしまう。
志望理由書では、自分が北海道大学法学部に編入する「必要」と「熱意」があることを伝えなければならない。
募集要項には字数指定はないが、おおむね1000字程度にまとめる。
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北海道大学法学部の編入には面接がなく口頭で説明できないので、文章だけで志望理由を伝えなければならない。
したがって、志望理由書は、相手に伝わるように、正確かつ論理的にわかりやすい文章にする必要がある。
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北海道大学法学部 2年次編入
学習上のポイントと対策
未来舎の通信添削講座 |
■ 英語対策(和訳) |
■ 英語対策(説明問題) |
和訳問題に60〜80%が配点されるため、和訳の得点が合否に大きく影響する。
和訳問題で合格ラインを突破するには、学習するうえで次のことが問題になる。
◆ 正解を自分で判断できない
和訳は正解に幅があるので、どこまで正解として認
められどこから誤訳とされるかを自分では判断でき
ない。
◆ 法律や政治に関する文が出題される
出題される英文が法律や政治に関するかなり専門的
な文なので、単に一般の英語ができるだけでは足り
ない
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説明問題は20〜40%の配点だが、高得点がとれる問題ではない。とはいえある程度の得点を取る必要はある。そのためのポイントは次の通り。
◆ 説明問題の解答ルールを理解していること
正確な和訳ができることは当然必要だが、和訳ができて
も説明問題に答えられるわけではない。
説明問題の解答ルールに沿った解答が必要。
◆ 法律・政治に関する背景知識が必要
法律・政治に関する英文なので、背景知識がないとわか
りにくい。
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■ 小論文対策 |
■ 未来舎の通信添削 |
小論文と英語で半々の配点なので、小論文で失敗すると不合格に直結する。
小論文を対策するために問題になるのは次の2点。
◆ 正解を自分で判断できない
誤読、的外れな見解、稚拙な表現、どのような部分が
評価され、どのような部分が減点されるか、などを自
分で判断するのはむずかしい。
◆ 法律・政治に関する背景知識が必要
出題される問題が法律や政治に関する「硬い文章」な
ので、背景知識がないとわかりにくい。
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未来舎の英文和訳の通信添削講座では
● 提出された答案が添削されて返却されます。添削された
答案を見ると、どこまでが正解となるか、どこが減点さ
れるかがわかり、自信をもって学習に取り組めます。
● 英語や小論文の課題をこなすうちに、自然に法律・
政治の基礎知識が身に付きます。
● 北大法学部の編入試験に多数合格させてきた専
門の講師が添削を担当します。
北大法学部2年次編入の対策講座については こちら
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