NMAT・JMATには能力検査と呼ばれる検査TとUのほかに性格検査の検査Vと指向検査の検査Wがあります。
性格検査は、人間関係と職務執行の場面での性格特徴を明らかにする目的で行われます。外向か内向か、維持か変革かなどの尺度で測定されます。
指向検査は、本人が希望している職務を明らかにする目的で行われます。管理、企画など4つのタイプの役職のどれを目指しているかを測定します。
検査VとWをどの程度重視するかは会社によります。
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性格検査はアンケートではありません。つまり、現状の自分の性格を回答するものではありません。もちろん、自分の性格を偽れということでもありません。
NMATは管理職の適性を判定する検査です。現状ではなく、今後、管理職になったときに業務を遂行できるかどうか、つまり将来の可能性を測定する検査です。
性格検査で回答するのは、今後自分が役職に就いたときにどのような管理職になりたいかということです。自ら率先して部下を引っ張ってゆくタイプの管理職を目指すのか、部下の意見をよく聞いて最後に決断を下すタイプをめざすのかなどなどです。
重要なのは、現在の自分の性格特徴を把握して、目指す管理職像を作ることです。そうすれば、役職についたときの自分のストロング・ポイントとウィーク・ポイントが見えてくると思います。
性格検査では、そのストロング・ポイントを伸ばし、ウィーク・ポイントを改善したいと思っているということを回答すればよいのです。性格検査は、将来のためにこのようにしていきたいという一種の決意表明と考えてもいいかもしれません。
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■ 性格検査の注意点(2)−会社の現状と方向を考える |
目指す管理職像を作る際には、会社の現状と将来の方向性を意識する必要があります。いくら自分がこのような管理職になりたいと思っても、会社の現状・方針と合わなければ意味がありません。
会社の現状・方向と自分の現在の性格特徴の両方を考えあわせて、目指す管理職像を作ってみてください。
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■ 指向検査の注意点(1)−キャリアプランを考える |
指向検査では何といっても自分が目指す方向を明確にしておくことが大切です。組織管理もやりたい、企画もやりたい、新事業もやってみたいでは、一体何をやりたいのかわからないと判定されてしまいます。
自分はこの会社で何をしたいのか、考えてみる必要があります。これはNMATのためだけではなく、自分のキャリアプランを考えるきっかけにもなるかもしれません。
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NMATでは性格検査と指向検査で、組織管理タイプ、企画開発タイプ、実務推進タイプ、創造革新タイプの4つのうち、適性のある役職タイプがどれかが判定されます。
そのときに性格検査と指向検査で示された適性のある役職タイプが食い違ってしまうのは避けたいところです。
これは、自分の性格特徴を把握して、目指す管理職像を作っていれば問題ないと思いますが、一応、自分が目指している管理職像が、自分が目指す方向と合っているかどうか、あらかじめ検討しておくと安心です。
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